2017 Sep,

今回は最近の作曲家の仕事事情について書きます。

音楽を制作するにあたりその骨組みとなる作業は

作曲(メロディーを作る)作詞(歌詞を作る)編曲(サウンドを作り上げる)の3つです。

このうちの作曲という作業が最近は編曲も込でなければ仕事が成立しなくなっています。これはある意味、歌のメロディーと同等に又はそれ以上にバックのサウンドの重要性が上がっているからです。

また曲を選ぶ方もアレンジされた作品の方が完成品に近いイメージがつかめるからだと思います。

自分は音楽を始めたころから編曲も行っていたので両立は出来るのですが、昔ながらのメロディーだけをギターで弾いてプレゼンするという形はほとんど存在しません。

それだけ作曲家にかかる負担が大きくなっています。

世間一般の認識として、バックで鳴っているシンセのフレーズやギターのフレーズも作曲された作品の一部として聴いているのでしょう。

こういった傾向自体はそれ程悪い事ではないかもしれませんが、

物理的にはどうしても時間がかかってしまいます。

メロディーを考えるのに1日かけたとしても、それを完成形に近い形にしあげる編曲作業はどうしても2日はかかります。更にそれに外部の人に頼み仮歌を歌ってもらったりするとスケジュール調整がうまくいっても4~5日かかってしまいます。

クライアントの方はその辺の事情がわかっているとは思いますが

、なぜか発注から締め切りまでが3日なんていうコンペが未だにあり、とても対応できない案件が多々存在しています。

こんな状況の中、作曲だけで食えている人は何人いるのでしょう?????