2016Nov,

普通の人はTVCMが何秒で構成されているかをあまり気にされていないかもしれませんが、ほとんどのCM15秒という短い尺の中で収められています。

今回は先月作り終えたCMの音楽についてお話をします。

CMの尺は先に書きましたように15秒が多いですが実際には前後に0.5秒の無音部を設けなければいけません。これは前後のCMと音が被らないようにするための保険のようなものです。ですから音が実際に鳴っている時間は14秒です。更にサウンドロゴという企業名などを2秒程で歌い込むものもを入れる

CMも多くあります。今回制作したものはこのケースだったので正味12秒の音楽制作となりました。

まず、演出家から構成(絵コンテ)を頂きます。各シーンの秒割が0.5秒単位で書き込まれています。具体的な例を挙げると、頭から3.5秒は登場シーン。そこから4秒は流れるような綺麗なメロディーで・・・・などといった指示が書かれています。

それに合わせて1つの曲として不自然にならないように作り上げていきます。

自分で言うのも何ですが、これは神業です。

苦肉の策として4分の4拍子の曲なのに、絵とのタイミングを合わせるため、途中に3拍子を入れたりするCMをよく耳にします。僕の今回の作品でも途中に4分の5拍子を1回入れています。それでもTVで流れてくるこのCMを聴いてもそれに気づく人はほとんどいないと思います。

今月後半から年内流れるCM。オンエアが始まる来月のコメントでは何のCMかお伝えさせて頂きます!