2015 Oct

現在、新たな企画に向けデモ制作の真っただ中です。今回はデモ制作について自分なりにどういった過程を経て作られていくか検証してみます。

まずはじめに依頼主からの作品イメージを正確に把握します。

これは直接音楽と関係無いことですが、一番大事なところです。先方

が望んでいるイメージと自分が「よし!こんな雰囲気な作品にしよう」とが一致していればよいのですが、僕はその時々の興味や流行などを意識すると、知らないうちにあらぬ方向に進んでしまうことがあります。

あくまでも僕が作りたい曲をつくるのではなく、先方が望んでいる作品を作らなければいけないのに、いざ作りだすと制作のベクトルはやりたい方へどんどん突っ走ってしまいます。このせめぎ合いが難しいところです。

何とか両方の意識の折り合いがついたら作曲開始です。

自分は最終的サウンドイメージ(アレンジ)からメロディーまですべてをほぼ同時にイメージしてスケッチを一気に作り上げます。その時使用するのは、今も昔も変わらずポータブルテープレコーダーです。

カセットテープにリズムの感じからリフのフレーズ、主メロからハモリまで全てを「ズンチャカ、ドゥイーン、パパッパラー♪」と口ずさみ録音します。

これが設計図となりますが、他人が聴いたら何だかわからないかもしれないメモが、僕にとっては最高の青写真となります。

このスケッチでOK!の確信が持てれば制作の7割は終わったと言えます。ここから先はさまざまな機材を立ち上げスケッチに合った音を探しながらアレンジ作業をはじめます。時間的にはここからの方がかかるのですが、楽しい作業です。音が出来てきたところで、仮詞を作り、仮歌を録音してデモは完成です。

クライアントに聴いてもらい「いいね」の返事がもらえるよう祈りながら、数日待ちます・・・

修正がなければ更に音色などを吟味しながらフルサイズに作り上げていきます。