2015Apr

自分は作品の中にコーラスアレンジを施すのが好きです。

ビートルズのジョンとポールのハモリからクィーンのような複雑なコーラス、そしてマイケルジャクソンのような1人多重録音による壁のようなコーラス、全て本来のオリジナルメロディーを何倍にも魅力的に演出していると思います。

人間の生の声によるこれらの演出は、1つ2つ楽器を増やすよりもずっと厚みが増します。それは個々の人間が持つ微妙なズレが生み出すものだと思います。

優れたミュージシャンが生み出す微妙な「ズレ」これは個々が共通したグルーブを感じ合う中からのみ生み出されていきます。

このとても魅力的なコーラスを聴いてもらいたくて、自分は意図的に楽器のアレンジを薄くし、自由にうたってもらうスペースを作ることを心がけアレンジを行っています。

問題なのは・・・日本の音楽シーンではコーラスワークにより構成される作品が受け入れられにくいことです。我々日本人は単旋律民族なんですね。