2015Aug
先月ここで書いたPV用音楽の制作が1週間程前に終わりました。
約4分の絵に1分ぐらいの曲を14〜15曲作りました。
その中には全く方向性が違い、新曲を作りなおしたものや、尺合わせのため、ある部分を変更したものなど、いろいろあります。
音楽の制作に関わっている方はご存知だと思いますが、現在この手の商業音楽=(タイトな予算で制作する)はほとんどが作家の自宅で制作を行い、最後の調整=(ミックスダウン)だけ外のスタジオを借りて、クライアント立ち合いのもと行います。
今回のお仕事もこの流れに乗っ取って行われました。
普段皆さんがよくTVで耳にするピアノの音やトランペットの音は、その演奏者がプレイしたものを録音したものではなく、コンピューターの中にあるサンプルを組み合わせて演奏してアンサンブルを組みます。すなわち実際には演奏できないトランペットのフレーズもタイコの演奏も、僕の指から演奏されたものです。
昔のシンセサイザーと違い現在はかなりリアルな音が再現できるのでオーダーする方はこのほうがずっと安上がりにできます。
ただそのぶん作家にかかってくる負担は大きくなります。
いくらコンピューターがリアルな音を出してくれても、トランペットがどんな楽器かを知らなければ、その楽器の特性を生かしたアレンジはできません。自分はクラシックのアレンジを勉強した人間ではないので、こういった作業をするときは、いつも横に音楽辞典を置き、各楽器の音域や綺麗に響く音域、構造上不可能なフレーズなどを確認しながらアレンジを行っています。
こうしてできたトヨタのPV、間もなくYoutube上にアップされるので
その時はリンクを張りますので、ぜひご覧になってください。