2019Apr

音楽に国境は無いと言われてますが、音楽を聴く国民の嗜好の特徴は

国によってかなり違うと思います。自分が関わるCM関係の音楽などは

その関係性が顕著に表れます。先月制作したフランスの某有名化粧品のCMでは最初の15秒をフランス本国の絵と音楽を流し後半15秒を日本で制作するという変わったものでした。フランス版である前半を見る限り

オシャレだなぁと感じる部分と、これでは視聴者に伝わらないなぁと感じる部分とがありました。自分が関わった方では、より商品をわかりやすく視聴者に説明する内容になってます。そのぶん日本のCMは絵も

音楽もクライアントに寄り過ぎるため、かなりベタなものが多く感じます。

「キャンペーン実施中!」みたいなぶら下がりはクラインとの強い要望であることが多いですが、CMとしては明らかに品位を下げちゃってます。

それに比べヨーロッパのCMは視聴者をいい意味で突き放してる・裏切ってるものが多く、15秒のCMを見終わった後、不思議な余韻が頭に残る気がします。

最近よく言われる、クレームを避け右へならへ的な傾向はもしかしたらCM業界に一番はびこってしまってるかもしれません。